経営クイズです。

あなたがこの業界に参入するとしたら、
どうやって利益を出しますか?

ちょっと難しいと思いますが、
ぜひチャレンジしてみてください。


では行きます。。。



あなたは大きなステーキレストランの
チェーンオーナーです。


レストランチェーン業界が抱える問題は、
料理の質とサービスに一貫性を保つこと。


でもあなたはそこからさらに問題を深掘りし、
この業界では平均6ヶ月で
店長が交代していることが、
一貫性を保てない本当の原因で
あることを突き止めました。


実はこの6ヶ月で交代するという慣習。
業界では「そんなもの」だと思われています。


優れた店長は成績の悪い店長のいた店舗を
次々とまわって立て直しを任されますが、
やがてはチェーンを離れて
自分のレストランを開くのです。


まさに「優秀な人ほど離れていく」悪循環です。


試算によると、この問題を解消して
レストランの店長を同じ店に
5年から10年とどまらせることができたら、
収益は10倍から20倍の改善になることが見込まれています。



さて、あなたならどうやってこの問題を解消して、
収益を改善しますか?


ちょっと考えてみてください。。。











実はこれ、実際にあった話なんです。

新刊本「スケーリング・アップ」P155 戦略の7階層

で紹介されている、
「アウトバック・ステーキハウス」の戦略事例です。


クリス・サリヴァン氏は、
この問題を見事解決し、
アウトバックを成功に導きました。

こんな風に、、、


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スケーリング・アップ p155より


成功のカギは、
他では考えられないような報酬制度だった
(これが「差別化活動」になる)。

彼は、店長になることに興味を持つ若い人たちに、
アウトバック・ステーキハウスに
2万5000ドルの”投資”をしないか、
と誘いをかけたのだ。

あなたの子供が家に帰ってきて、
レストランを経営する仕事を見つけたと言ってきたら、
と想像して欲しい。

最初にうちあなたは疑ってかかり、
次に、核心を突く質問をする。

「それで、いくらもらえるの?」。

すると、あなたの子供は、
実はその仕事を得るには
逆にお金を支払う必要がある、と説明する。


それが、サリヴァンが切り開いた
ビジネスモデルだった。


新しい店長は2万5000ドルを投資して、
5年間その店にとどまる。


アウトバックは最初の3年で
彼らにレストラン経営について教え込み、
それなりの賃金を支払う。


そのあとの2年は、店長が自分の力で経営に当たる。


もし5年目に一定の実績を残せれば、
10万ドルのボーナスをもらえる。


投資金の4倍に相当するリターンだ。
それが次の4年間続く。

もし彼らが同じ店にさらに
5年とどまる契約を交わせば、
一時金として10万ドルを、
次の5年間に50万ドル相当の株式が与えられる。


こうして、アウトバックは
何人かの20代の若者を億万長者にした。

店長に90%は同じレストランに
5年とどまり、80%が10年以上とどまった。


サリヴァンがCEOの座を降りる頃には、
アウトバックはアメリカで第3位の規模で、
利益ではトップのレストランチェーンに成長していた。


スケーリング・アップ p155より
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いかがだったでしょうか?

あなたが考えた解決策と似ていましたか??


新刊本「スケーリング・アップ」によると、
成功する戦略を作るコツは、


「自分の業界で一番嫌いなところを
1つ挙げるとしたら何だろう?

自分を本当にイライラさせるものは何だろう?
自分の会社の成長を押しとどめているものは何だろう?」

と問いかけることにあると言います。


さて、この事例を参考に、
あなたの会社の戦略をより強固にするためには、
どんなアイディアがありそうですか?



新刊本「スケーリング・アップ」
http://www.directbook.jp/bsu/