人を動かす心理原則 影響力の科学
人を動かす心理原則 影響力の科学


著者: ロバート・チャルディーニ 他

商品タイプ:本
販売価格:18,000円 (税抜) 
送  料:無料






はじめにより

20年ほど前から、社会心理学者たちは
社会的認知理論を採用した取り組みを通して、
人々が自分の社会的状況についての情報を
どう処理しているかを理解しようと努め、
おおいに成果を上げてきた。


これらの理解は、社会的学習理論から得た
基礎的知識を補強する役割を果たした。

近年になって、異なる人間社会、
異なる動物種における社会的行動について
新たな興味深い発見がなされるにつれ、
社会文化論的観点と進化論的観点の貢献度も増している。

社会文化論的観点は、個人の社会的思考や行動が、
社会というもっと大きな背景の中に
どう組み込まれているかを重視してきた。

どの説得テクニックが効果的か、
人は自分自身をある集団のメンバーとして定義するのか、
それとも個人として定義するのか、

あるいは、ある人が1人の相手と結婚するのか
複数の相手と結婚するのか
といった質問への答えは、
文化的影響によって変わることがある。
(中略)

進化論的観点は、なぜ人間社会だけでなく、
異なる種の間にも類似性が見つかるのかを
理解する助けになってきた。

進化心理学の当初の研究は、人間の本質に見られる暗い側面
--攻撃性、性的欲望、男女間の争いを誘発する「利己的な遺伝子」--
に焦点を当てていた。

しかし、進化論的な分析は、私たちの祖先が
利己的な競争だけではなく、肯定的な行動
--友情を形成し集団の他のメンバーと協力し、愛する家族の絆を築くなど--
によっても、生存の可能性を高めてきたことを明らかにした。
(中略)

本書では、社会心理学が
他の行動科学(人類学、経済学、政治学、動物学など)だけでなく、
異なる心理学分野(神経科学心理学、開発心理学、臨床心理学など)を
結ぶ重要な懸け橋になることを強調している。
(中略)

社会心理学は、地上最大の“ショー”を超えた、
最高の“ストーリー”--画期的で、一貫性があり、
とりわけ多くを学べるストーリー--である。

読者のみなさんが同じ考えを持ってくれれば光栄である。
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